中坊進二が考える京都の原子力発電所の在り方について

京都府には原子力発電所はありませんが、
かつて、作ろうとする計画はありました。
建設する町の住民の理解は得られていたそうですが、
近隣の市町村の理解が得られなかったことにより、
京都府に原子力発電所は建てられなかったそうです。

東日本大震災以前でも、日本各地で原発反対の動きは見られました。
チェルノブイリ事故の影響が未だ記憶に残るのか、
事故に対する懸念が建設に賛同できなかったと考えられます。
また、近隣の市町村の理解を得るのはとても難しいです。
建設する町には国から補助金が支給されますが、
それ以外の市町村にはそれがありません。
いざ事故が起きると、その被害は周辺にまでおよびますので、
近隣の市町村にとってのメリットが無いからです。
ただし、当時の中坊進二はこれをかなり他人事のように眺めていました。
ひとつ山を挟むと異国のように交流がありませんので、
中坊進二が住む京都市中央付近と海沿いの京都では、
ほぼ他県に近い存在として認識していました。

東日本大震災その認識はガラリと変わりました。
最近のニュースでしたら、
福島第一原発から漏れたセシウム137が
カリフォルニアの海岸に届いた研究報告がありました。
一応、健康に害を及ぼす量の4万分の1以下ですので、問題はありませんが、
一施設が起こした事故が地球を4分の1周するほどの
広大の距離を移動したことに、中坊進二は驚きを隠せませんでした。

海洋汚染は非常に深刻な問題です。
現在、東日本の太平洋側の魚には、
微量ながら有害な汚染物質が蓄積され続けています。
“ただち”に影響は無い値ですが、“いずれ”影響が出るかもしれません。
京都の近くでしたら、大飯発電所があります。
仮にコレから汚染水が流れれば、日本海から魚が取れなくなってしまいます。
中坊進二としても、それはとても困ります。

原子力発電と火力発電のシステムの都合上、海や川が無いと使えません。
内地に建てることが出来ないのは、そうした理由になります。
リスクをどう取るか、とても考えさせられますね。