中坊進二が京都の伝統文化<御田植祭>について考えます

日本特有の文化として根付いているのが、
「わびさび」だと中坊進二は思っています。
一見、無駄としか思えないようなことでも、
それが重要な意味を示す時があるのです。
踊りや舞いなどの文化も、
生物が生存する上であまり意味のない行為とされていますが、
そうした美意識が私たち人間にとって重要な要素だと、
中坊進二は確信しています。

6月21日、京都のイベントのひとつである石清水の御田植祭として、
巫女さんが田植えを行いました。
これは五穀豊穣を祝う祭事として、古来より続く京都の伝統になります。
そして、巫女さんを特徴付けるのは、その衣装です。
白い衣に赤い袴が巫女さんのシンボルで、
この田植えもその衣装にて行われました。
農作業には非常に不向きな服装ですが、
これは効率よりも優先すべきことがあったからだと中坊進二は考えます。

この前の大河ドラマでも似たようなシーンはありましたよね。
夫が京都に出張の間、武家の女性陣が土木工事をしていたと思います。
その時の衣装は、その女性たちが普段から身に付けている服装であり、
決して土いじりに適している服装ではありませんでした。
土木工事を辞退した女性の中には
「こうした作業が出来る服、持ってないから」
というのもありましたよね。
だからと言って、武家の女性が、
農民が着ているような服装に身を包むのも、演出上、変になってしまいますが。

今の時代の洗剤は強力ですから、
たとえ、白い衣が泥まみれになっても真っ白にクリーニングできると思います。
ただし、動きやすさも含めて、
やはり農作業には農作業に適した服装があると中坊進二は思っています。

次は10月に抜穂祭があります。
その時も、京都の巫女さんがその衣装で作業を頑張ってくれると思います。